「ゆとり教育」が失敗した理由

「ゆとり教育」が失敗した理由

なぜ「ゆとり教育」は失敗に終わったのか。
一つの意見として、参考になりそうな部分を紹介します。

宮台真司 著『日本の難点』から要約

  • ゆとり教育の失敗は、ゆとり教育の理念が理解されなかったことが最大の要因
  • 本来「授業時間を減らせ」「完全週休二日制にせよ」という話とは関係なかった。
    しかし「知識重視型から体験重視型へ」という趣旨が現場で理解されなかったり、
    そういう指導のできる教員が不足していたりと、いろいろなことが絡まり合って、
    意図していたものとは全くの別ものとして現実化してしまった
  • すべてに利権の匂いがする。
    他の先進諸国に比べて極端に薄い教科書を「毎年買わせる仕組み」、
    教科書を最低限度の内容に縛りつけることで育ててきた「巨大な参考書市場」、
    公立学校で教える内容を事実上縛りつけてきたことで育った「巨大な塾市場」。
    この利権構造も「ゆとり教育の失敗」の要因
  • 「教育先進国」で行われている授業は、日本における寺子屋の教育そのもの。
    しかし今の日本はその教育方法に戻すことができないでいる
  • 早期教育に関しては、中学受験を経験したような高学歴親の多くが否定的。
    なぜなら、早期教育をやろうがやるまいが「地アタマ」はさして変わらない、
    ガリ勉しようがしまいが大学受験直前になれば「地アタマ」のいい奴があっさり上にいく、
    という現実を知っているから


ゆとり教育の理念と、教育現場における現実とには、あまりに大きな乖離があり過ぎたように思います。知識重視で育ってきた教員に、体験重視型の授業をしろなどということがそもそも無理のあることであって。

抜本的な改革をしようと思えば、ヘタしたら大半の教員の免許を剥奪する必要が出てきてしまうかもしれないので、もし仮に次の機会があればぜひ、時間をかけてじわりじわりと、理念を現実のものにしてほしいなと、個人的には思っています。

 

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