「ムラ社会」から「カネ社会」へ。 私達は人類史上初めて「友達のいない世界」を生きている

友達のいない世界

「社会全体がどうも変化しているようだ」「子どもの頃とは世の中がなんだか違う」という印象・実感は誰もが少なからず感じているのではないでしょうか。そこで、そんな社会の変化について、その一端を理解するのに役立ちそうな部分がありましたので、紹介します。

橘玲 著『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』から要約

  • 友達になるには、同じ時間と場所を共有していなくてはならない。
    学校が変わればリセットされる。地元を離れれば摩滅していく。
    現代、友情をテーマにした物語があふれているのは、それが
    「無くしてしまったもの」だから。
    友情物語に感動するのは、それが貴重だから
  • グローバル市場では、お金持ちは誰とでも積極的に付き合い、富を増やす。
    対して貧乏人は、狭いムラ社会から出ようとせず、機会を逃す。
    格差社会の底辺にいるのは、新しい社会のルールに適応できない人たちかもしれない
  • 権力ゲームに比べ、お金持ちゲームはシンプル。
    だから必然的に貨幣主義が政治主義を侵食していく。
    面倒なことはお金を払ってサービスを購入すればいい、ということになる。
    すると人間関係が消えていく
  • 友達というのは維持が難しいため、
    「友達なんかいなくてもいい」と考える人が増えてきた。
    友達の代わりに知人が増え、お金を稼ぐ能力さえあれば
    フラットな人間関係だけで何不自由なく暮らしていける
  • 「友情のない世界」では、自由と自己責任の原則のもと、
    誰もが孤独に生きていかなくてはならない。
    お金を失えば、愛情や友情は元からないので、公園の配食サービスに並ぶしかない


「貨幣主義が政治主義を侵食していく」— これは子どもの世界でも起きていることではないでしょうか。

たとえば、貧しい家庭の子どもは今、旧来のような腕力だけでガキ大将として幅を利かせるようなことは、恐らくできないのではないかと思います。「新しいゲームをいっぱい持っている子」「流行りモノのグッズをすぐに大量に手に入れることができている子」の方が、今の子ども社会ではプライオリティがある、“強い”、のではないでしょうか。

 

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