弱者の戦略|自然界の生存戦略から学ぶ、「ずらす」戦略

弱者の戦い方

どんな世界でも、ほとんどの存在は弱者です。スポーツでもビジネスでも動植物の世界でも。

ということで、我々弱者はどのようにして自分の居場所や利益を確保したらいいのか。農学博士の稲垣栄洋さんの著書に、自然界における弱者たちの生存戦略から学べる参考になる話がありましたので、紹介します。

稲垣栄洋 著『弱者の戦略』から要約

強い者は単純に。弱い者は複雑に

「強い者は単純に。弱い者は複雑に」(戦略ではなく、戦う環境のこと)
これは勝負の鉄則。
複雑な場所で、弱者にも有利になる条件を見つけて戦う

大手と同じように体力勝負をしたって、敵いっこありません。狭い市場、ニッチな市場や分野、それから複数のサービスを統合したようなサービスであったり、そういう何らかの“複雑さ”をもって戦わなければ、単純に一等地にお店を出して正面切って勝負したって所詮大手には敵いません。一瞬儲かっても、儲かると分かれば大手に参入されてすぐ喰われてしまいます。

弱者にも有利になる条件を見つけて戦う。たとえばウェブサイト運営をして広告その他で収益を得るのだって、大手にはなかなか割に合わなくて参入しづらいものです。ましてや「ブログでアフィリエイト」なんてことになれば、大手じゃなくても参入しづらい。

そういう、何らかの複雑さを有した場所で、弱者にも有利になる条件を見つけて戦いたいものです。

ナンバー2はあり得ない。最強以外はすべて弱者

自然界でナンバー2はあり得ない。最も強い者以外はすべて弱者。
そして弱者は何かしらの生存戦略を持たなければ生き残れない

最も強い者以外はすべて、何かしら生き残るための生存戦略を持たなければ、生き残れない。

確かに、顧客目線で考えれば、ベストな企業が一社あれば、その他の企業の存在価値はほとんど無いに等しいものです。「一番優れてるものがこちらにあるのに、あなたはなぜそれを売っているんですか?」と問われた時に、自社や自社製品の存在理由、つまりは生存戦略を、何かしら持っていなければそんなもの顧客に選ばれるわけがありません。

弱者は「ずらす」戦略で生き残る

弱者は「ずらす」戦略で生き残る。
夜行性もその一つ。小さな花のように季節をずらす戦略もある。
ラクダやアルパカは過酷な環境に適応することで住環境をずらしている

同じ場所で同時に生活しているように見える草食動物でも、
実は「食べる部分」をずらすことで棲み分けをしている。
先端、茎、根と、食べる部分が違うから一緒にいられる

ターゲットを少しだけずらす。売り出し時期を少しずらす。営業時間をずらす。主力機能や用途をずらす。

たとえばブログであっても、大手メディアと同じ視点で記事を書いていても、アクセスは大手メディアに持ってかれてしまうのは目に見えています。少し視点をずらして記事を書く、そういう工夫が必要だなと思いました。

とにかくナンバー1になり、それを死守する

どんな生き物であっても、それらはそれぞれの居場所で必ずナンバー1の存在。
ナンバー1になれる場所を見い出さなければ生存することはできない。
そのため、弱い生物は居場所を欲張ってはいけない

市場全体においてどんなに弱い存在でも、1件でも売上げが立ったのであれば、その1件のお客さんから見た時、自分はナンバー1の存在であるはずです。

なぜそのお客さんにとって自分はナンバー1たり得たのか。それは単に「他の選択肢を知らなかった」だけかもしれないし、実は「あなたを選ぶ意外な利点があった」のかもしれない。

いずれにせよ、「他の選択肢を持たないお客さんたち」をしっかり囲い込める居場所を見つけたり、「自社の特異さを好むお客さんたち」にしっかりアプローチできる手段を構築したり、そういう何かしらの形で自分がナンバー1になれる居場所や戦略を見出さなきゃ、お客さんを得続けることはできません。

ましてや欲張って実力以上に居場所を広げようものなら、すぐにその場のナンバー1に喰われてしまいます。

あえて小さな土俵で戦う

弱者が強者に勝つための一つの方法は「あえて小さな土俵で戦う」こと。
その土俵が強者にとって小さすぎれば、弱者は戦わずに勝てる

何の変哲もないブログでも、意外と月に50万円,100万円と稼いでいたりします。ブログなんて、小さな土俵すぎて、大手どころか普通の企業だってなかなか上がってこない土俵です。

アフィリエイトサイトだってそうかもしれません。個人のアフィリエイターが立ち上げた会社以外で、普通の企業がアフィリエイト事業を始めるという話はあまり聞くことじゃありません。

小さい土俵じゃ、得るものも小さくて話にならないとも思うかもしれません。でも、たとえば借金してまでいきなり大きな土俵で大勝負に出るより、小さな土俵で着実に利益を貯めて少しづつ土俵を大きくしていく方が、はるかに健全な歩み方のように思えます。自分の体が大きくなってから、その体に合った土俵に上がれば良いのではないでしょうか。

常に変わり続ける

自然界ではほとんどの生き物が攻撃する側であると同時に攻撃を受ける側でもある。
そのため、生物は常に変わり続けている

創業当初の主力事業がその後何十年にも渡って主力事業であり続けることなんてそう多くありません。ましてや弱者が始める小さな事業なんか、その成長と共に事業内容が変わっていくのはごく自然なこと。

学び続け、適応し続けること。大変だし面倒だけど、それを続けることは「自然」であり「必然」のようです。

ということで、自然界における弱者の生存戦略から、ビジネスその他にも参考になりそうな部分を抜き出して整理してみました。

以上です、
ではまた

 

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