成熟社会では「気持ち悪い!」の声が秩序を乱す

成熟社会では「気持ち悪い!」

近年、潔癖主義者たちの意見を尊重し過ぎたがゆえの歪が、社会の至るところで目に付くようになってきています。少子化、晩婚化、教育現場の崩壊、半グレ、……。
そこで、成熟社会における歪の発生の仕方について、参考になる考察を紹介します。

宮台真司 著『日本の難点』から要約

  • 「他人に迷惑をかけなければ何をしてもいい」というリベラル(自由主義)な
    社会が成熟してくると、「何が侵害にあたるか」の価値観が多様になってくる。
    写真を撮られたくないという人がいるのだから、尊重しましょう。
    景観が大切だという人がいるのだから、尊重しましょう……云々
  • つまり今日の「他人に迷惑をかけなければ何をしてもいい」の中身は、
    いろんな価値観を互いに尊重しなきゃいけない、というものになり、結果として、
    本来は「多様な者たちの共生」を目指すはずが、一部の声の大きい潔癖主義者や
    神経質な者たちによる異質なものへの不寛容さばかりが増し、「共生」のはずが「隔離」に。
    セクハラや痴漢の「訴えた者勝ち」の状況も「隔離」の一つの典型例
  • 「不愉快なものは目に入れたくない」が行き過ぎて、いろんな弊害が出てきている。
    その典型が、店舗風俗への規制がもたらす「店舗風俗から派遣風俗へ」の流れ。
    「目障りだ」という声に押されて店舗がつぶされ、派遣風俗化した結果、
    個室内では客の暴力の横行、生本番競争の拡がりなど、リスクの制御ができなくなった。
    また警察の袖の下などの「権益」も不可視になり、違法権益は拡がり放題になっている


現代社会を「成熟社会」と呼ぶのは、まだまだ早すぎるのかもしれませんね。明らかに、未成熟なオトナたちに引っ掻き回されているように思えます。

 

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