自然エネルギーを「自然にやさしい」と思うのは、単なる勘違い

自然エネルギー

昨今、「自然エネルギー」とか「再生可能エネルギー」というキーワードをよく耳にします。まるで人類にとって理想的なエネルギー源かのようにイメージしている人も多いと思います。が、その実それがどれほど“理想的”なのかは、ほとんどの人が知らなかったりするのが現実ではないでしょうか。

ということで、自然エネルギーをイメージだけで語らないための基本的な知識を、紹介します。

武田邦彦 著『日本人の9割が思い違いをしている問題にあえて白黒つけてみた』から要約

  • 「自然エネルギー」は必ず環境を破壊する。
    自然はエネルギーを循環させながら自然を形成している。だから
    「循環している自然エネルギーを人間が途中で横取りすれば、自然が破壊される」
    のは当然のこと
  • ダムを造れば、その川の下流の自然は破壊される。
    黒部ダムでは下流が真っ黒になり、岸辺の林が弱った。
    エジプトのナイル川では、あの広大な6000年の歴史を持つナイル河畔が
    海の塩によってすっかり荒れてしまった
  • 風力発電は、風のエネルギーを取るから、その先の森林を壊滅させ、
    土壌を湿らせ、上昇気流が必要な鳥も困らせる
  • 地熱発電は、地熱を奪うので、温泉地は壊滅し、
    また地熱発電所から出る膨大な廃熱が付近に深刻な温暖化をもたらす
  • 太陽電池はさらに決定的な環境破壊をもたらすだろう。
    地球上のあらゆる生物も無生物も、太陽のエネルギーを使って作られている。
    光を奪われたら、今まで見たことがないような細菌が繁殖しだしたりもするだろう
  • もともと、エネルギーは再生可能なものではない。
    自然のエネルギーを人間が使えば、その分だけ自然を破壊することになる。
    「自然エネルギー」という言葉のイメージだけで勘違いしてはいけない


エネルギーを必要としているのは人間だけではない。自然界のあらゆる動植物も、エネルギーを得て、そしてまた何らかの形でエネルギーを放出し、エネルギーを循環させながら自然を形成している。

ということは、その「循環」の間のどこかで、エネルギーを人間が横取りしてしまえば……そりゃ自然破壊につながるわな、と。
こんな当たり前の理屈が、なぜか通じない相手が世の中には沢山います。「大衆」とはそういうもの…なのかも、しれないですが。

個人的には、自動車に搭載される「自家発電」の能力に期待したいところです。現状のトヨタの燃料電池車(FCV)のスペックでも、外部電源供給能力は「一般家庭の使用電力1週間分」もあるとのことですから、FCVが普及するだけでも人間は『エネルギーを循環させる自然の一部』にいくらかは近付けるのではないでしょうか(あまりに大きな利権の問題が山積みですが)。今のところは、そんな風に思ったりしています。

 

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