ISIL|コバニ奪還のクルド人部隊は「少女の部隊」|そろそろ日本の出番では

クルド人部隊がコバニを奪還

イスラム国の弱体化が始まったとの話がちらほら聞かれるようになってきました。
なかでも「コバニ陥落」がその一つの象徴だというアメリカ軍当局者の見解があります。

で、その辺のことについて、2月11日の水曜アンカー「ニュースでズバリ」のコーナーが興味深かったので要約して紹介します。

コバニ陥落は自称「イスラム国」敗北の象徴

コバニの位置

コバニはヨーロッパとアジアを結ぶ要衝になっている。物の行き来、人の往来、そのための陸地の要衝になっている。

ここをこれまで「イスラム国」に抑えられてしまっていたために、物や人の動きが「イスラム国」に抑えられてしまっていた。

このコバニが今回陥落したことを受けて、アメリカ軍当局者たちは戦況を『ISILの敗北が始まっている』と見ている。

コバニは地上部隊でないと落とせない

ところがこのコバニ。アメリカ軍やその他の有志連合軍の空爆によって陥落したのではない。空爆で奪い返せるような地ではないため、どうしても地上部隊の投入が必要になる。そのため有志連合軍はこれまでコバニには手を出せないでいた。

では誰がコバニを奪還したのか?
隣接するトルコ軍でもシリア軍でもイラク軍でもない。この地でそれら中東諸国に散々虐げられ続けてきた、戦い方を知っている民族、クルド人たちが奪い返した。

コバニを奪還したのは、国を持っていないクルド民族

クルド人たちの居住地

国家を持たない民族としては世界最大の約3,000万人を有する、山岳地帯で遊牧で暮らす民族。中東諸国や、それから西洋諸国にもずっと、酷い虐げられ方をされ続けてきた民族。

ずっと独立を願って戦い続けてきたが、過去に2度国家の樹立をしかけた時もほんの短い間にイギリスなどに潰されてしまった過去がある。

コバニ奪還の部隊は『16〜18歳の少女たち』

「イスラム国」は残虐無道なことを繰り返しているけれども、イスラム教の教えの根底にあるのは「女性は大切な存在」だという考え方。命の源だという考え方。

妻を4人も持てるというのも、「4人までは女を自由にしていい」という意味ではなく、逆に「複数人を養い守っていけるだけの強い男には、貴重な女を複数めとらせよう」という考え方からきている。

女に殺されたら地獄に落ちる

そしてそういった女性性尊重の考え方の延長線上に、今、「イスラム国」に参加しているイスラム教徒の間で広まっている話として

『女性に殺されたら問答無用で即地獄に行く。それまでの善行は一切関係ない、女性に殺されたらすべてが終わり』

という教えがある。

そのため、その教えを逆手に取ったクルド民族は、16歳から18歳の少女たちを集めて部隊を編成し、銃を持たせて最前線で戦わせている。

女に銃を向けられるとたじろぎ、散り散りに逃げていく「イスラム国」兵士たち

少女たちが銃を持って前線に行くとどうなるか。残虐無道な「イスラム国」兵士たちは背中を向けて散り散りになって逃げていく。

そのため少女たちは一方的に銃を乱射しているだけで何人もの「イスラム国」兵士たちを撃ち殺すことができる。

もちろん山岳地帯という厳しい環境で暮らすクルド人にとっても、女性は命の源であり、貴重な存在であることには変わりはない。でも長年に渡って徹底的に虐げられ、差別され続けてきた“戦い方を知っている民族”は、今回の戦いに賭けている。

何を賭けているのか?それは長年の悲願だった“民族の独立”。

少女たちの戦いは、独立を懸けた民族の“代理戦争”

日本政府高官の話によると、クルド人たちの後ろにはどうもアメリカがいるもよう。武器とカネを水面下で与え、クルド人兵士の少女たちはそのアメリカから受け取った銃器で戦いをしているよう。

これはつまりどういうことか。客観的に見て、武器とカネを渡して現地民族の少女たちに戦わせているアメリカは、クルド人に大きな借りを作っているとしか言えない。

ではクルド人はなぜそんな借りを受けるのか。その背景には『アメリカはクルド人に国と油田を与える約束をしているのではないか』(政府高官)との見方がある。

つまり今回のコバニ奪還のためのクルド人たちの戦いは、クルド人にとって長年の悲願だった国家としての独立を懸けた代理戦争なのかもしれない。

少女たちの手によって、世界史が変わる。国境線が変わる。

今はイラク北部の山岳地帯で暮らすクルド人たち。クルド民族自治区として近隣の中東諸国に虐げられながら暮らしていた。

しかし今回の戦いの見返りとして、アメリカの手によってクルド人のための国の国境線が新たに引かれようとしている。
クルド人たちの国の新たな国境線

これがまた中東紛争の新たな始まりになるのかも

そもそも中東紛争の起源は、約100年前の第一次世界大戦当時にイギリス・フランスらが勝手にオスマン・トルコ帝国を分割して国境線を引いたことに由来している。

西洋諸国がオスマン・トルコ帝国を分割

つまり、圧倒的な力を持つ西洋諸国が勝手なことをしたおかげで、中東諸国は互いにいがみ合うことになってしまっている。

そして今また、西洋のアメリカが、力によって新しい国境線を引こうとしている。

これはクルド人にとっては喜ばしいことでもあるが、同時に「新たな紛争の始まり」になるのは必至。

「イスラム国」は分裂し、凶暴さを競い合うことに

中東地域に新たな紛争が起きれば、どうなるか。「イスラム国」は今まで以上に追い込まれ、その結果としていきなり壊滅ではなく、まず分裂が起きるはず。

そして分裂が起きるとどうなるか。力を誇示し合う形になり、凶暴化する。それは見方を変えれば『日本人にとってテロへの脅威がますます高まる』ということにもなる。

中東諸国の共通点は「アメリカが嫌い」「日本が好き」

この中東諸国、民族、過激派組織、西洋諸国、等々のいろんな問題が入り混じって混沌としている中東問題は、一体、誰であれば解決の道筋を見出すことができるのだろうか。

中東諸国の地図

そこで重要な意味を持つのが、日本としての役割。

立場も考え方もいろいろ違う国が隣り合って存在している中東諸国において、共通しているのはみんな『アメリカが嫌い』であり、そして『日本が好き(好感を抱いている)』ということ。

そしてその日本は、西洋とは考え方が違う。西洋のような圧倒的な力で押さえつけて従わせるような考え方とは違う考え方ができる民族。それでいて中東ともアメリカとも良い関係を築けている国でもある。

『日本だからできることがある』
のではないだろうか。

まとめ

日本もそろそろ、自国のことばかり考えて「戦争反対」とばかり言っていていい時期は過ぎたのではないでしょうか。

世界的に見て、日本は明らかに豊かな国です。そして軍事力の面でも強い国です。そろそろ、世界の平和のために、具体的にその豊かさや強さを活かすべき時が来ているのではないでしょうか。

そもそも「戦争の悲惨さ」とか、それって勘違いですよね。私はそう思っています。だって日本人が悲惨な思いをしている時、相手国のアメリカ国民は悲惨な思いをしていたんですか?って。

「弱い国にとっての戦争の悲惨さ」を日本は当時味わっていただけであって、同じ頃、強い国アメリカでは国民は普段通りに経済を動かし、新しいものを発明し、パーティーを楽しみ、日常を楽しんでいたんですから。

弱者の悲惨さを知っている日本も、今ではかなりの強者になりました。そろそろ、世界各地で現在進行形で悲惨な思いをしている弱者たちを、救うために動き出してもいいんではないでしょうか。

そんな風に思います。

以上です、
ではまた

参考 「命と暮らしをまもりたい。だから銃を取る」18歳のクルド人女性兵士

 

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