人気が集中する時代の商売の成功法|斎藤一人「価値観の変化の話」全文書き起こし

斎藤一人さんの「価値観の変化の話」

歴代納税日本一、または日本一のお金持ちとして有名な、銀座まるかん創業者の斎藤一人さんという方がいます。書籍は新刊が出る度に多くの書店で平積みにされているので、ビジネス書をよく読む人なら知らない人は恐らくいないんじゃないかと思われる方です。

で、先日パソコンの中身を整理していたら、その斎藤氏の講演や何かの音声ファイルが大量に出てきました。どれも最低一回は聞いているはずですが、身に付くほどには繰り返し聞いてなかったものだらけです。

なので、復習というか、再度勉強し直すようなつもりで(音声でゆっくり聞いてると繰り返し学習が面倒に感じてしまうので)、とりあえず気になったものから順に全文書き起こしを、やる気が尽きるまでちょっとづつ進めていってみようかなと。そんなことを急に思い立ちました。

書き起こしって結構大変だけど、自分でもいつでもさっと読み返せるように、記事化してしまおうと思います。

ということで。

今回書き起こししたのは、ファイル名は「仕事の話、価値観の変化の話」というもの。これが正確なタイトルかどうかは不明です。

また、この音声ファイルをどこから入手したのかも全く覚えていません。本に付属されていたものかもしれないし、特約店の方に戴いたものかもしれないし。どこか Web の片隅から拾ってきたものかもしれないし。でも氏の音声で「配布禁止」なものは恐らく無いと思うので、記事化してみます。

ごく一部、自社の従業員向けに語っている部分などは、適宜カットしたりしています。もちろん話の趣旨などにズレが生じないよう注意深く編集しているのでご安心を。

価値観が変わってきている

はい、一人さんの独り言です。
これは非常にいい話ですから、しっかり聞いててくださいよー。

経済の話、というより仕事の話です。で、このことを聞くと「ああ、こういうことか」ってのが分かります。

今までは大きい方が得だった

今ですね、価値観が変わってきているんだ。千年周期で価値観が変わってきているんだ。

でその価値観が変わるってどういうことですか?って言うと、今までは「大きい方が得だから、大に大に」って、要するに大きく大きく大きくなってきたの。

だから、よく考えてもらうと分かるんだけど、各県に藩ってのがあったの。その藩が統一されて明治政府になった時に一つの国家ができあがったの。で、国家主導型でいろんなことをしてきたの。政治があり、官僚がいて。

それから、土地もいっぱい持っている人がよかったの。銀行もデカい方がよかったの。デカいとこは皆良かったの。簡単に言うと商社とか、三菱商事とかデカいとこがすごく良かったの。

全部ひっくり返ってきている

それがついこの前、10年ぐらい前から、価値観が変わったの。それで価値観が変わって、大きいところがダメなの。だから政府が主導して何かやっても全部ダメだから、国自体が大赤字なの。

銀行も赤字なの。それから土地持っている人も、土地持っていると気の毒だと思われるぐらい今は、売れない上に税金取られたりなんかしちゃって。だから全部がひっくり返ってきちゃってるの。

これからは一人勝ちの時代

で、これからどういう時代が来るんですか?って言った時に、本当にね、一人さんがこういうことを言うとおかしいんだけど、「一人勝ち」なの。

これからの時代はどういう時代ですか?って言ったら「一人勝ちなんだよ」っていうことを覚えておいてもらいたい。

だから、最近、俺の本がすごく売れるとか、みんな話聞きたがるって、なんでですか?って言うと、不況でどんどんどんどんダメになってきちゃってるのに、俺一人だけは10年間も納税でずーっと上位に顔を出し続けている。

すると「これは何なんだ?」と、ゆうことだよね。「なんでこの人だけ一人勝ちしてるんだ?」と。でも、「なんで一人勝ちをしているんだろう」じゃないんだ。「一人勝ちの時代が来るんだ」ってことを言いたいの。

「皆で集まって」の時点で間違い

たとえばよ、熱海というところが、いま非常にお客さんが来ないんだよ。だから恐らく熱海の商店街の商店主なんかはいっぱい集まっていろんな運動をしてんの。この前熱海の人に会った時に、「熱海にカジノを作りたいんだ」ということで、それで政治家に働きかけているんだ、て。

で、その人たちは、政治家に働きかけていることで何かやっているように思うの。ところが、皆で集まって何かやろうって言った時点でもうダメなの。なぜかって言うと「一人勝ち」じゃないの。

誰かが一人勝ちすれば、全体が助かる

これからはどういう時代ですかって言った時、
「熱海で、私はホテルをやっている。で、熱海中が全部潰れても平気ですよ。ウチのホテルだけはもうめっちゃくちゃ流行っていますよ。お客さんバンバン来ています」
というところがあったとしたら、そこに納めている魚屋から八百屋からみんな元気になってきちゃう。

それから一軒だけでもああやってやってるんだってなると、「どうやってやってるんだろう?」って、「俺も真似しよう」って奴が出てくるんだよ。

だから、一人勝ちする奴が出てくれば、そこ(全体)が助かるんだよ。

皆の意見を聞いてる間にチャンスは逃げていく

ところが今までは、「みんなで、みんなで」なんだよ。

だけど、「みんなで何かやりましょう」なんてやってるとどうなりますか?っていうと、みんなで何かやるから意見調整する時に「ウチはこうで、できないんですよ」とか「私はこうなんです」とか、いろんな事情を言ってくるんだよ。その事情を調整している間に、チャンスが逃げちゃうんだよ。

「あんたらの事情はあんたらが言っててください。私はあんたらと付き合ってられないから私はやりますよ」っていう人間が出てきた時、そこ(全体)が助かるんだよ。

それなのにあいも変わらず寄り集まって何かやってるんだよ。だから、そういう時代じゃないんだよ、っていうことなんだよ。

一人勝ちの時代

で、一人勝ちの時代って何ですか?って言ったら、こういうことなんだよ。
北朝鮮の喜び組じゃないけど、「どのぐらい客に喜ばれるか?」っていう、喜ばれ組みたいなもんなんだよ。

どのぐらい客に喜ばれるか

そうすると、たとえば居酒屋をやってて「もう段々段々暇になってきちゃって、今日は3人しかお客来ねえよ」って。すると「このままじゃ潰れちゃうけど、どうしたらいいんだろう?」とか、みんな考えるよね。

で、どうしたらいいんですか?って、簡単なんだよ。
その今日来てくれた3人を大事にして、その3人が喜ぶことを考えればいいんだよ。商売の秘訣って昔っからこれしかないんだよ。

その3人が喜べば、また来るよねって。明日も来るし明後日も来るよね。それから友だち連れて来るし、「あそこにおもしろい店があるよ」って評判にもなるんだよ。

それを、目の前に客がいるのに、目の前の客のことは忘れちゃって「このままで大丈夫かな、大丈夫かな」って言ってたら、その3人だって来なくなっちゃうんだよ。

今やるべきなのは「今いる客を大事にする」

だから、価値観が変わるってことは、「新しい客をうんと取ろう」じゃないんだよ。それはひと昔前のやり方なんだよ。今いる客を大事にするんだから、一銭も金はかからないんだよ。

だから俺だとしたら、10人の社長が良くなることを考えるんだよ。だから別に俺は新しい弟子取ってとかって考えてないんだよ。この10人をどうしようかって、考えてるんだよ。この10人が、一人さんの弟子になって良かったって喜んでくれることを考えてるんだよ。

はなえ隊だとしたらはなえ隊に今いる特約店がいるんだよ。この特約店に、どうしたらいいかを本当に教えるしかないんだよ。一番喜ばれる方法ってなんだろう?もっと規律をきちっとする、勉強会に来させる、勉強をきちっとさせる、…。

で、特約店は特約店で、今いる客がいるんだよ。今いる客にどのぐらい喜ばれるか、どうしたら喜んでもらえるか。自分とこの商店街が全部潰れても自分のとこだけは生き残っちゃうくらい、どうしたら今の客が喜んでくれるのか。

不況とは「価値観が変わるだけ」

不況の時代って、新しい客を求めるんじゃないの。今いる客だって他所の化粧品使ってるんだよ。他所の石鹸使ってるんだよ。その人たちに、ウチの石鹸やなんかの良さを説明すれば、一個のとこが二個買ってくれるんだよ。二個のところが三個買ってくれるんだよ。

でも今の人たちが喜んでないのに、新しい客取ったって、今度どうするんですか?って。何をするんですか?って。

今来てる人に、もっと満足してもらうんだよ。それなら一銭もかからない。タダでできるんだよ。だからタダで金が入ってくるんだよ。

だから「不況って何ですか?」って、不況なんて大変でも何でもないよ、って。価値観が変わるだけなんだよ。「どうしたら喜ばれるか?」なんだよ。そのために、いろんな知恵を絞るんだよ。

喜ばせるから売上げが上がる

お客が店に来て喜んでくれれば何だっていいんだよ。喜んでくれれば店の売上げは必ず上がるんだよ。本当に喜ばれていたら絶対に売上げは上がるんだよ。

じゃあ「売上げ上げるために喜ばせるんですか?」っていうと、そうじゃないんだよ。「喜ばせるから売上げが上がる」んだよ。

売上げのために人を喜ばそうと思ってる奴のそばに居て、嬉しいか?って。喜びを感じるか?って。感じねえだろって。

「それ同じですよね」って、同じじゃねえんだよ。そんなのが同じに感じるだけバカなんだよ。もっとしっかり頭使うんだよ。

儲けようとすると儲からない時代になった

今来ている、残ってくれている客すら喜ばせられないで、新規取って何やるんですか?って。同じことするんでしょ?って。それおかしいんだよ。だからこれからって何ですかって言うと、何にもお金がかからないでお金が儲かるいい時代なんだよ。

今までは「儲けよう、儲けよう」としてきたんだよ。でも今は「儲けよう、儲けよう」としたら儲からなくなった。なぜかと言うと「楽しくない」からなんだよ。喜びを与えられないからなんだよ。

アメリカ人の買い物は「仕入れ」

デパートでもなんでも、来た人にどうやって売ろうかってずーっと売上げを上げることを考えてたんだよ。そしたら面白くなくなっちゃったんだよ、デパートが。だから誰も来なくなっちゃったんだよ。デパートに行かねえんだよ。

ダイエーでも何でも、潰れかかってきたら、マグロ出してマグロの切ってるところ見せてみたりとか。マグロの売上げなんてたかが知れてるんだよ。でも目の前でマグロ割いたり何かしてると楽しいんだよ、見てて。実演販売って楽しいんだよ。

あそこの社長が、段々段々アメリカナイズされて。アメリカのやり方をどんどんどんどん取り入れるんだよ。だけど、アメリカ人は楽しいんだよ。パーティーもあるんだよ。いろんな遊び知ってるんだよ。だから買い物なんか「仕入れ」なんだよ。だから出掛けて行って、安けりゃいいから箱ごとボコボコ買ってきて、入れちゃうんだよ。

日本人の買い物は「レジャー」

ところが日本人はレジャーがねえんだよ。レジャーがねえから、唯一のレジャーが買い物なんだよ。だから買い物が楽しくなけりゃダメなんだよ。「一円でも安く」って、仕入れていけば満足するんじゃねえんだよ。日本では仕入れってのは商人がやることなんだよ。

商人は金儲けが楽しみだから一円でも安くって箱ごと買ってくんだよ。でも普通の人はレジャーなんだよ。通信販売だってそうなんだよ。こうやってカタログ見ながら楽しんでんだよ。

楽しみを提供すれば売上げが上がってくる

楽しみを提供する。要は「喜ばれないものは、絶対に無理」なんだよ。今からは「儲けようと思えば儲けが逃げる」んだよ。楽しませればいいんだよ。

だからお金をかけないで楽しませる方法って何でしょう?喜ばれる方法って何だろう?って、それを考えるんだよ。

感じのいい笑顔だってそうだよ。手相だってそうだよ、お金かかんないじゃん。おつまみ出したって、そんなにお金かかんないじゃん。
それが本当に喜ばれているんだったら、客が喜べば売上げが上がってくるんだよ。

誰だって「ありがとう」って言うんだよ。でも大して喜んでなくたって日本人は言ってくれるんだよ。だから本当に喜ばれることをしていかなきゃならない。

まず第一に、どうしたら今いる客を喜ばせられるか

一人勝ちすることが周りを救うことになるんだよ。一人勝ちの時代なんだよ、って。
それで、どうしたら喜ばせられるか。

まず第一に考えなきゃいけないのは、どうしたら今いる客を喜ばせられるか。この店があって良かった、って言ってもらえるか。今5人しか客がいなくても、その5人にどうしたらもっと喜んでもらえるか。どのぐらい「ああ良かった。おたくと付き合ってて良かった」って喜んでもらえるか。たった5人にも喜んでもらえない人が、新規を集めて何するんだって。

商人らしく生きる

で、5人がグズかも分からないんだよ。変な客ばっかり残ってるかもしれないんだよ。あなたに合った人たちが来てるんだから。

でもその人たちに「あんたワガママ言ってちゃダメなんだよ」「いいかい、人に迷惑かけちゃいけないって、みんな言ってるよね」って。そういうことキチッと言える経営者になるの。

正しいことは正しいってキチッと言えれば、それに合ったいい客が残るの。その時に、「商人が商人らしく生きる」ってことがやっと分かるから。

以上です。

 

フォロー/Feed

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。