大学も投資で稼ぐ時代。上智大学は機関投資家として金融庁に登録

大学も投資で稼ぐ時代。上智大学は機関投資家として金融庁に登録

現在、収入のほとんどを授業料に頼っている日本の大学も、経営安定化のためにより積極的な資産運用に踏み出し始めているそうです。

参考 上智、近大、東大…投資で収益拡大目論む? 海外紙注目、寄付金の少なさが課題との指摘も | ニュースフィア

少子化・国債利回りの低下|寄附に頼れない日本の大学はより積極的な投資に踏みだそうとしている

アメリカの大学の場合、収入源には授業料の他に様々あり、特にエンダウメントと呼ばれる民間寄付金・助成金が重要な役割を果たしているそう。

ハーバード大学などは、360億ドル(約4兆3000億円)の巨額のエンダウメントを持っており、大学基金として運用され利益を出している(WSJ)。

上智、近大、東大…投資で収益拡大目論む? 海外紙注目、寄付金の少なさが課題との指摘も | ニュースフィア

対して日本では、まず寄付文化自体がなく、そのため寄付金も非常に少ないそう。日本私立学校振興・共済事業団の2014年の調査では、4年制大学において寄付による収入は全体の2%しかなく、そのため大学基金を作ってもなかなか運用益が増えないのが実情とのこと。

上智は機関投資家に。近大は年3.5%のリターンを目指す

これまで日本の大学の資金運用先には、銀行預金や利回りの低い国内債券が選ばれてきたとのこと。ところが少子化が進行し、国債の利回りもゼロに等しい今、新たな投資で収益を上げる必要が出てきたとのこと。

上智大学などは、昨年秋には機関投資家として金融庁に登録、近々他のプロ投資家に交じってインフラや不動産プライベートファンドなどに投資することができるようになるそうです。

他にも近畿大学は、投資先を超低金利の銀行預金から債権や株式に変更。キャンパスの改修や大学病院の立て直しに役立てるために年3.5%のリターンを目指すそうです。

寄附に頼るよりはよっぽど健全な大学運営ができそう

「寄付文化がない」「寄付に頼れない」というとまるで何かネガティブな印象を受けますが、でもよく考えたら莫大な寄付金が集まるアメリカの大学の在り方の方がよっぽど異常のように思えます。

莫大な寄付金が集まるということは、その出元である大学OBたちはもの凄い稼ぎ方をしているということであって、そのためにはそのOBたちの活躍する社会がそもそも超格差社会であることが前提になるわけで。日本社会にはそんな社会になってほしくないですよね。

しかも莫大な寄付が集まるということはそれだけ「大学」というものが大きな意味を持つ社会であるということの表れでもあるわけで。出身大学名がその後の長い人生のキャリアにおいてあまりに大きな意味を持つというのも…、少なくともそれが日本人や日本社会がこれから目指すべき理想的な社会であるはずもなく。

そんなことを考えると、決して寄付金の少ない日本の大学の現状は憂慮すべきものではなく、むしろ健全なもののように思えます。

アメリカの大学の在り方を盲目的に「理想的な在り方」と捉えずに、日本の大学には日本の大学らしい歩み方をしていってもらいたいなと思います。

以上です、
ではまた

 

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