遺伝よりも世帯年収が学力に影響を与える|「金持ちの子供は頭がいい」を神経科学が証明

遺伝よりも世帯年収の方が学力に影響を与える|「金持ちの子供は頭がいい」を神経科学が証明

世帯年収が2万5000ドル(約300万円)未満の家庭に育った子供たちは、15万ドル(約1800万円)以上の家庭の子供たちよりも大脳皮質の領域が6%小さかったとの調査結果が発表されました。

参考 米国で実証された「金持ちの子供は頭がいい」 年収300万円の家の子は、富裕層の子より大脳皮質が6%小さかった | JBpress(日本ビジネスプレス)

調査はニューヨーク・コロンビア大学医学部を含む9大学の研究者25人によって行われ、対象は3歳から20歳までの1099人。MRI画像解析と、両親・家庭の社会経済学的要因の聞き取り調査で行われたそうです。

この調査結果をどこまで信頼していいのかという問題に対しては、一応、統計学的にはサンプル対象者が1000人以上であれば正確なデータが取れるとされています。これまでも似たような論文は出ていましたが、今回のように神経科学的な立場から大脳皮質の大きさに着目して計測した点が興味深いとされています。

計測で示された部位は記憶力や認識力を司る場所で、学力を測るうえで重要な役割を担うことが分かっています。

子供の脳に与える影響は、親の学力よりも世帯年収の方が大きい

調査結果では、両親の教育レベルの違いよりも、世帯年収の差の方が子供の脳に与える影響が大きいという指摘がなされています。特に世帯年収が100万円にも届かない貧困層の子供たちと富裕層の子供たちとの間には大きな違いが見られたそうです。

語弊を恐れず端的に述べるならば、最終学歴が東大卒と中学卒の父親の違いよりも、東大卒であっても年収400万円の父親より、中卒であっても年収3000万円を稼ぐ中小企業の社長の子供の方が、学校の勉強ができる可能性が高いということだ。

米国で実証された「金持ちの子供は頭がいい」 年収300万円の家の子は、富裕層の子より大脳皮質が6%小さかった | JBpress(日本ビジネスプレス)

日本でも、何年も前から世帯年収と子供の学力の相関に関する指摘はありました。東大が実施した「2010年学生生活実態調査の結果」によれば、東大生の家庭では世帯年収950万円以上の割合が51.8%にものぼるといいます。厚労省が発表している世帯平均年収の約550万円と比べると、いかに東大生の多くがお金持ちの家の子供であるかが分かります。

おわり

残酷だけど、無視できない事実でもありますね。
こういった調査の読み解き方にはいろんな解釈があって、食事の栄養の違いだとか体験させられる経験の違いだとかいったものから、両親の精神的な余裕の違いだとかいったものまで、どれも一理ある「原因」が考えられます。

でもきっと、いろいろある解釈のそのどれもが部分的には正解であって、全体として、その結果が大きな「傾向」として現れるんじゃないかなと。そんな風に思います。

つまり、実際にお金持ちであろうがなかろうが、良い生活習慣であったり精神的な余裕であったりといった「お金持ちの家庭かのような育て方」ができれば、それで子供の脳は十分に発達するんじゃないかと。

どんな「傾向」にも例外はいて、実際に金持ちじゃない家の子供でも頭のいい子はたくさんいますからね。

 

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